伊那市美篶(みすず)を通り、高遠を目指します。
もちろん景色は綺麗ですが、山城好きの観点から観察すると、え?!って思えて、
山城に辿り着く前に、すでにテンションが上がってしまうこの景色(地形)

そう、河岸段丘なんです!自然の切岸?土塁?
このあたりの土地勘がない人は、どうやって目的地に行くのか分からなくなってしまいます。

建物の所有者さんには失礼かと思いますが、なんて言うか、「砦」に見えてしまいます。
このように、河岸段丘が多い上伊那(と、私は思ってます)は、遠くの山に行かなくても、身近に山城があるのことが、私にとっては羨ましく思える地域です。


まずは、蓮華寺さんを目指して行きます。
そして、山城あるあるの一つ、「どこから登るか??問題」
これ結構不安になりますが、「お寺から登ると間違いない説」は有効ですね・・・。
あと、Googleマップの先輩方々の口コミは間違いない。(これ本当に助かる)
登り口は、蓮華寺さんを突き当たって、右回りか左回りのどちらからも、獣フェンス口があります。

左回りの獣フェンス口ですが、蓮華寺さんの左裏手の墓地を登り、有名な「絵島」さんの墓地の奥になります。ただ、獣フェンスを開けて進むと、川があり斜面に進めずに結局は、右回りの獣フェンスまで進むことになります。
左回り(絵島さん側)の獣フェンス

蓮華寺さんを突き当たって、右回りに進む方です。太陽光や墓地があるので、現地の方々が、草刈りなど手入れをしていただいていて、入りやすいです。
右回りから登ることにしました。

獣フェンスからすぐに橋を渡り、お墓を通過(挨拶をして)。

すぐに、竪堀と思われる。急斜面です・・・。

にじみ出てる川を越えて、このあたりから直に登って行きます。
かなりしんどいですが、しんどいのはここだけです。始めは、どこから行こうか?と思いますが、ジグザグに登っていると、なぜか道が見えてきます(笑)
自分の千里眼を信じて、行くしかないですが、結構外れるので不安・・・。

直に登り終えると、なんとなく山城の雰囲気がしてきます・・・。ちょっと安心です。

始めじゃないかもしれませんが、横堀を発見!!
期待度が上がります。

途中、景色をのぞいたら、薄っすいパトカーを発見!!(笑)
なるほど、ここからなら峠道が丸見えで、警備はバッチリですね。

なかなか映りませんが、竪堀も状態良く残っています。

土塁と虎口も、状態が良いです。
何年前のゴミでしょうか?逆に歴史感じます・・・

いよいよ、三日月の横堀に来てしまいました・・・。上からも横からもいろんな角度で見てしまいます。しかも、写真だとわかり難いですが、三日月堀の先は、土橋になっています。(なんと恐ろしい構造なんでしょう・・・攻めるときは、三日月堀を正面にして、土橋を通らなくてはいけない・・・本当に恐ろしい)

三日月堀を正面にした写真です。(わかり難くてすみません)
土橋を渡って攻めようと思いますが、正面に三日月堀を有する要塞に見えます・・・。
攻め手の観点からすると、厄介なポイントですね。

その他、至る所に横堀があり、当時はもっと深かったと想像すると、恐ろしい要塞です。

高遠城の堀も見事ですが、的場城を取り囲む横堀の防御力は、見る価値ありですね。
登り始めが、キツいですが、私でも行けた(迷わず)くらいですので、大丈夫かと思います。


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